4回目の最後の法要とお話会は曹洞宗の法円寺さんでした。
ご住職によるお話の内容はやはり苛烈でした。
当日は待ち合わせ場所となるランドマークが一切見当たらない「草原化」した場所でしたので仙台空港にてご住職と待ち合わせ。
当日、空港は朝から不発弾騒ぎでどうしたものかと思案しておりましたが、早期に処理が完了したようで難なく空港へ辿りつきました。幸運でしたが、さすが静鉄ジャストライン。
激しい地震の揺れている時間が5分。
15秒程度で発狂しそうになったあの「8.11牧之原」から比べそれだけでも想像を絶します。
それでも地震の揺れで本堂には被害は見当たらず、念のため指示通りに、ご夫婦で指定の仙台空港まで避難したそうです。
地震から約60分後に海岸の松並木の2倍はあるだろうという津波が襲ってくるのが見えたそうです。
今はまばらに見える松の林はびっしりと生えて向こうの景色は見えなかったそうですが、津波で引き抜かれた松が丸太となってそれも縦に、波とともにぐるぐる回転しながら家々を潰していったとのこと。
場所はココです。ショッキングな映像ですが更新されているgoogleマップのストリートビューで見ることができます。
画像②が1.5m盛土して9月に完成した法円寺さん本堂。
バックの広葉樹らしき木々は落葉では無く塩害による立ち枯れとのこと。そして30件の檀家さんがお寺を去って行ったそうです。(残念だがもはや致し方無いことと・・・・)
コンテナの「庫裏」は当地居住不可地域に指定されて住居としては使えず仮設住まいだそうです。
それでも福島の原発周辺エリアにある寺々と違ってこの地には寺が再び建てられたことだけでも「ありがたいことだ」と仰っていました。
③が海岸線に残った松並木。手前は元の住宅地。
駿河湾と大澤寺との位置関係と同等のようですね。
大澤寺から海岸方向を見た画像とイメージが重なります。
皆ここまで波が来ることなど想像だにしていなかったと淡々とお話されていました。
牧之原市では史料館特別展開催します。「地震・津波展」
【11月17日~12月2日】大澤寺の「地震記」も展示予定です。
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小山昭治 (金曜日, 16 11月 2012 08:48)
本当に地震、津波は恐ろしいものですね。
現地に行ってみたことはいいことです。
(理由の如何は問わずに。
でも原発は人災です。
想定外…逃げのことばです。
過去を見れば想定内です。
高台に居住しても何年後には、
また平地に戻るでしょう。
その方が居心地がいいからです。
それが人間です。
所詮 自然を破壊しわがままに生きているのが
人間です。時々天罰が下るのも当然です。
それでも あがきながら生きて行かなくてはいけない。
何と過酷なことか。
だから 宗教に、神に、阿弥陀様に
救いを求める。
今井一光 (土曜日, 17 11月 2012 00:04)
ありがとうございます。
仰る通りです。
無常観こそが「オールウェイズ」の様な気がしますね。
いつまでも同じではいられないのはわかっているのですが。
このお寺も山の上(菊川)から相良大沢を経てどんどん海に近づいて建ちました。
御先祖様に文句を言いたくても言えませんね。
何とか「小さいの」でお願いしたいものです。