いよいよ夏もこれでお終いかと思わせる雷雨と朝夕の涼しさがここのところ続きました。
何日かは夏に戻ったような天気があるでしょうが、自然界では既に季節変更のスイッチは入っているようです。
これから向かうつらい季節、凍てつく冬を耐え淡々と忍んで暮らしましょう。
特に厳冬期、色々な種類のインフルエンザの蔓延が予想されますので皆様方くれぐれも油断なくお過ごしいただいてまた春を迎えましょうね。
人は「春か秋か」を問われた時、若い頃は「春が好きだ」という人が多いそうです。しかし「元気溢れん若き頃は昔のこと」と齢をとって人生の坂を下りにかかった人は「秋が好き」と語るそうです。
秋は自然界の中、いのちの繁栄繁茂の夏が終わり植物は枯れて、あるものは命絶える頃。
それを自らの人生の後半期に準えて「粗末で簡素」を好む侘びの世界観に浸るかの如く、死(=冬)への手前の「秋」の色々な自然の中の変化していく事象に心を奪われるのだと思います。
私はといえば貯金を吐き出すようにまたも一つ齢を重ねてしまうことは口惜しいのではありますが、気持ちはまだまだ「春」の生命力漲る季節が好きですね。
3/8の「梅」、昨日の「根上がりの松」と続きましたので本日は「幽玄の竹林」を。
NHK連ドラ「梅ちゃん先生」の三人きょうだいの「松竹梅」についてそのお父さんが「歳寒三友」(さいかんのさんゆう)について語っていました。
そもそも「松竹梅」という言葉は我が国だけに通じる造語で本来の意味には慶事とはまったく関係が無い三つの植物のこと。
そしてまた寿司屋、鰻屋のメニューみたいに上中下を表す言葉でも何でも無いのです。
本意は中国宋代の画題で好まれる3つの題材ということですね。
厳冬に於いても色褪せず、清々しい緑を保つ松と竹、そして寒中に可憐に花咲かせ、ほのかな香りをふりまく梅。
「歳寒」とは寒い侯、冬季を意味しますが転じて、災禍多い頃、不遇の頃。厳しくとも強く、生き生きと前がかりの姿を現しています。
ここでも使います「禍福は糾える縄の如し」。
さて画像は鎌倉では超有名な竹林、報国寺。
入場料200円、御抹茶500円(御菓子つき)です。
竹林はカンカン照りより雨交じりでしっとりした空気がよりよろしいとのこと。
横浜在住の友人(あの似非サッカー協会員)が言っておりました。
下の画像も同寺。
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