「ちょっくらお茶しようよ」とえば何気ないお誘い文句です。
要は今時、手近のエアコンギンギンに効いた「喫茶店にて」一休みといったところですが、その「喫茶」について正しき「お茶」の嗜み方に今から800年も前、栄西禅師の「喫茶養生記」という書物があります。
内容は「お茶の効用」。現代であればこの能書きでお茶を販売したら薬事法にでも抵触しそうな内容でトコトンお茶の薬効について記しております。
その中で「茶の十徳」という効果が記されていますのでここに記します。
「諸天加護」茶の生命力にあやかる
「無病息災」養生の仙薬、効用は色々
「父母孝養」感謝の心
「朋友和合」お茶するテーブルでの語らい
「悪魔降伏」惑い迷いの心は退散
「正心修身」その道は心身修養の効
「睡眠自除」カフェインの効果は眠気予防
「煩悩消滅」晴れ晴れしい気分は雑念を払います
「五臓調和」内臓諸器官への好影響
「臨終不乱」死に臨むにあたり心を乱すことがない です。
さて最近になってお茶の効用が800年前と同じように多く言われるようになりましたが、これについては伊藤園さんのHP、「お茶百科」に詳しいのでここでは省略いたします。
15日は鮫島庸一先生をお迎えしてお話を伺うことができました。
1時間の先生のお話でしたが、私たち牧之原市民にとって嬉しい
事このうえも無い内容でした。
お茶の成分による効果で、胃がん、肝臓がん、前立腺がんの予防、血管老化の予防、悪玉コルステロールの低減、活性酸素による抗老化作用についての期待と効果はまるでバラ色。
つくづくお茶好きでよかったと思わずニヤリとしてしまいました。
また、研究者としての鮫島先生は、当地区の産品としての「お茶」の現状について危機感を抱いており、これからの研究の積み重ねによりその効果についてひとつひとつデータの蓄積を行って確認していきその効能を世界中に認知させ将来的には「今の価格の3倍の値で売れるように」と仰っていました。将来や夢が描けるようになれば沈滞傾向にあるお茶産業も活気が戻りますね。
先生もお茶農家の皆さんの何よりも「痛かったこと」はやはり3.11のあとの「風評被害」という、アレです。
先生は東京電力さんに皆さんの被害に関して申し立てた賠償を勝ち得た場合はここでひとつ「静岡お茶産業」のために将来を見据えた基金として一部プールし茶の効能を確認するための医科学的研究資金にあてる事についてご提案されていました。
この際業界全体をまとめてそのくらいの「先行投資」をしてもいいと思います。現状は静岡茶産業存亡の危機なのですから。
8月の法要は毎年、窓口としては開設しているものの、補足的に催している法要でした。しかし、本年は鮫島先生とのご縁をいただき、おかげ様で約70名の方々が参拝にご参集されました。
終戦記念日に合わせた今年2度目の盂蘭盆会法要は皆様方の「健康寿命」についての講習会とあわせて大成功のうちに終わることができました。
これは婦人部の皆様のお力添えのたまものでもありますが、お忙しい中、午前中の診療を終えて辺地相良にまでお出ましいただいた先生と、このご縁をいただいた阿弥陀様、猛暑の中参拝いただいた皆さまにも感謝いたします。
またのご縁を・・・ 深く合掌礼拝したい気持ちです。
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大澤彰子 (土曜日, 07 6月 2014 03:07)
お茶は、毎日飲んでいます。
茶の 十徳は 、有難うございます。
今井一光 (土曜日, 07 6月 2014 07:21)
ありがとうございます。
「お茶」の続きは明日6/8のブログに記させていただきます。