明日、七夕は当山 盂蘭盆会法要 

7月に入れば我が家のハイビスカスはいよいよ意気軒昂、一気に咲き出します。ブーゲンはひとまず花弁は落ちますが、また夏の終わりに咲きだしてくれるでしょう。

 仰天させられたこと

昨日瀕死の雀が難なく復活したことをお伝えしましたが、2枚目の画像の棒切れを見てください。

1~2月の強烈な寒さで、枯れ果てたはずだったハイビスカスを棒同然に切り戻して放置していましたが(100%枯死したと思いました)

驚いたことにここ数日の温度上昇で発芽していました。

これも相当な生命力です。水やりを欠かさないで良かった・・・

わたしたち人間も彼らに見習わなくてはなりませんね。

 

「お遊び」の宣伝 盂蘭盆会法要 檀信徒さまへ

その1

今年は御返礼の御仏供として、朱ろうそくと本多菁翠先生(ブログ4/84/9参照)に依頼した「十字の名号」を手ぬぐいに印刷したものとしました。

朱ろうそくとはいうもののピンク系、生成りのクリーム色のろうそくを仕入れ、本堂脇で、色付けしたパラフィンろうそくで1つ1つ着色しました。

勿論ピンクはハイビスカス、沖縄のイメージです。私の夏の色です。

 

ただし初盆の場合御内佛は一応「白ろうそく」でお願いします。 

 

その2

「十字」の軸は当山でも江戸初期に木物(もくぶつ)本尊となる以前は御本尊として本堂中央にあった名号本尊でもあります。

その名号を下賜することは本山の特権事項でありますので、当山に於いてこちらの名号を「ご本尊」と申し上げることはできません。

ここはひとつ「書家による味わい」としてご了解いただければと思います。(もちろん気持ちは御本尊・・・)

~「十字名号」については下記書面(手ぬぐい添付書面)を参照ください。

また、書家の本多菁翠先生についてもざっと記させていただきました。

生徒さん募集していますね。ホントは私が一番修すべきなのでしょうが。

 

画像は左側白地のものが特注の額に入れた「原紙」です。

そして右側、自画自賛でお恥ずかしいですが、紺地に白抜きで最高の出来栄えの手ぬぐいです。(額は本通り小山紙店さまで購入、別です)

今回のお返しとさせていただきますので当日是非御参拝ください。

 

また、8月15日(水曜日) 1400より8月の法要(正信偈の会)がございますのでそちらにも御参集ください。

遠方の方で両日とも、またこの夏相良方面への来訪、ご都合のつかない場合は直接お問い合わせください。

 

 

十字の名号の手ぬぐいについて

~「帰命尽十方無碍光如来」(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)~

「名号本尊」は浄土真宗ならではの御本尊の形です。

正定の業とはすなはちこれ仏の名を称するなり」と親鸞聖人が記したこと、また、『蓮如上人御一代記聞書』に「他流には、名号よりは絵像、絵像よりは木像といふなり 当流には、木像よりは絵像、絵像よりは名号といふなり」と記されていることから後世在家の御内仏の御本尊の形(特に当流)は中央に阿弥陀如来絵像、右に十字(親鸞聖人絵像・・)、左に九字(蓮如上人絵像・・)の各名号軸を掛けることが一般的になりました。

 

ちなみに六字「南無阿弥陀仏」(『仏説観無量寿経』より)、

九字「南無不可思議光如来」(曇鸞『讃阿弥陀佛偈』より)そして十字の

「帰命尽十方無碍光如来」(天親『無量寿経優婆提舎願生偈』より)です。

もっとも阿弥陀仏の本願に帰依し敬い合掌礼拝することが主眼となりますので本尊の形にこだわるべきではありませんが・・・。

 

また九字十字の名号はいずれの名号も六字「南無阿弥陀仏」と同意です。

これらは「阿弥陀仏に帰依して敬います・・」とのいわゆる「称名」です。

この称名こそが御門徒の唯一「行」ともいえる行為ですが、この自己の口から発声された称名すらも阿弥陀の御計らいであるという「絶対他力」の思想が真宗を易行道たらしめる所以でもあります。

 

さて、このほど相良にて書道教室「響会」を主催、地域の子供たちを主に各方面で書の楽しみを広げている本多菁翠師に「十字の名号」を筆耕いただきました。その書を正確にスキャニングし、手ぬぐいを製作いたしました。

名号を手ぬぐいにアレンジすることはいささかその使用に関して限られるものですので相当迷い惑いましたが、ここはたとえ皆様方がどのようにご使用になられたとしても阿弥陀様は広大、海の様な寛大さで我らを見守っていただけるものと自分勝手に決めつけ、また信じて盂蘭盆会法要の御仏供返礼としてみなさまへお配りすることといたしました。

前回同様手ぬぐいはベタ染めですので実用性は良くないと思います。また、生地の隅の処理がされておりませんので場合によっては適宜対応ください。

額や旗差等の装飾にしていただければ有難く存じます。尚、額入れのものを本堂に置きましたので参考までにご覧下さい。

このたびの御参拝ありがとうございました。     合掌                                                     

                  

  

 

本多菁翠~ほんだせいすい~(本多礼奈)師 プロフィール

四歳で静岡県書連常任理事の藤田雲海師の「墨融会」に入会。

 

六歳にて「若木会」(本間静陽師)へ。

 

以降高校卒業まで藤田、本間両師に就く。

 

その後日本書道芸術専門学校に入学し師範科、研究科にて三年を過ごす。

  

 日本学生書道展  大学・専門学校の部 学会最高賞を受賞

 

卒業後、静岡県書連会長の桜井流翠師を師事。

 

  読売展、謙慎展等 各展入選

 

桜井流翠師の雅号より一文字を受け「菁翠」を命名し現在に至る。

 

特に幼稚園、保育園での鉛筆教室に傾注している。

 

遊び文字、デザイン文字の方向にも才覚を発揮し、地元相良地区では

 

波津の飲食店「すけろく」、大沢の園芸店「百姓園」、御前崎「松下

 

建築」等看板デザイン等も手掛けている。

 

現在、書道教室「響会」を開塾。

 

子供から大人まで随時入塾受付中。

 

詳細は「響会」0548-52-1287まで。

 

メール  towappa-ouji@khf.biglobe.ne.jp