先日も木を切っていれば鳥たちの世界に踏み込むワケですので当然にその重大な環境破壊をしてしまうことを記しました。営巣はまず夏以降ですので伐採は鳥の権利を気遣って行うのなら今です。
画像のヤマバトの巣は昨年のものですが、発見後伐採は中止しました。
彼らはその後ヒナを巣立ちをさせたあとも境内にいます。天気の良い日は水盤で水浴びし、砂利の上で仲良く羽を休めています。毎年この時期はカラスの営巣を断固阻むためいつも天を見上げて注意し動きがあれば即撤去していました(抱卵する前に)。今年はお隣のお醤油屋さんの大木が切り倒されため注意すべき木々は境内周辺のみですがカラスもだいぶ利口になったおかげで境内では巣を作らなくなったようです。そういうことで小鳥たちがちょくちょく遊びにきてくれます。ヤマバトは私が巣を見て退散したことを覚えているのか「此奴は大丈夫」と思ってか、まったく警戒しませんね。
水盤にいた金魚と鯉が全滅させられたのは彼のせいです。長いくちばしで全部食べられてしまいました。今はメダカのみのありさまです。
さて、古来より鳥の王と呼ばれた鷦鷯(ミソサザイーしょうりょう―ささき) について・・・。以前ヨコハマの抑え投手 「ハマの大魔神」こと佐々木主浩という人がいましたが(まったく関係が無いのでしょうが語呂が似ていることから「大魔人」と誰かが言い出したのでしょうか・・・)沙沙貴神社という佐佐木源氏由緒の神社が近江安土にあって別名を「佐佐木大明神」と呼びます。
その近郊を古来より「鷦鷯郷」~ささきのごう~とも。
婆娑羅大名で有名な傾奇者(かぶきもの)の走り、佐々木道誉もこの近江で名を馳せました。
鷦鷯-ミソサザイは小さなスズメのような小鳥ですが何故か仁徳天皇の別名が「大鷦鷯天皇」とあるように特別な意味のある「鳥」のような気がします。
荘子
鷦鷯巣於深林、不過一枝
しょうりょう しんりんにすくうも いっしにすぎず
(大きな森を覇するという「ミソサザイ」も巣を作るときは
たったの一枝に過ぎない)
王と呼ばれる鳥ではあるが、わが身相応の分を知って占める場所はたった1本の枝のみである
背伸びせずにありのままでいきましょう
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