本堂真裏を鬱蒼とさせるタブノキに似た樹木をハダカにしました。常緑広葉樹で緑が濃く、またこれから新芽が一気に吹きますので切るタイミングとしたらベストです。
木にとっては酷い仕打ちになりましょうが堤の上の樹木を管理しなくては境内の暗さは勿論の事、それら足元にある墓石が発育する根によって波打ってしまいます。本堂の防火坊風が手薄になると言われますが程度問題です。風を受けて大枝が飛んでくることもあります。
昨年の台風では飛ばされた枝で本堂の新しい瓦が2枚割れました。
タブノキは玉楠と言って種を付けるはずですが伐採がキツすぎるのか私の記憶ではその覚えがありません。よってその木がタブでは無いかも知れません。
私がその木の名前を知ったのは私の生まれ育った小田原は下曽我の小説家「尾崎一雄」の私小説に「自宅のタブノキ」という題名の短編があって家族で下曽我の宗我神社の周辺を歩いてその木を見つけに行ったことがあったりしたからです。宗我神社は日本三大仇討で有名な曽我兄弟の養父である曽我祐信の建立で明治の初めにに曽我神社→宗我神社とやはり名前が変わったもの。やはりというのは大抵、名称の変更が維新後にあったものですから。「曽我」がわざわざ変更するほど都合の悪い名称なのでしょうか。
尾崎一雄はその神社の神主家に生まれました。作品はヘビースモーカーで「体は大丈夫?」と思わせるシーンが多いですね。私小説でとりとめもない日常の雑事や心の動きを記したものだったと思います。
伐採材は地頭方の処理場へ。310㎏も出ました。処理費は10㎏50円ですから1550円。
コメントをお書きください
小山昭治 (火曜日, 03 4月 2012 11:47)
伐採 ご苦労様でした。
いつも思うことは、切ることよりも
落ちたりしないで下さいということです。
体は、年を経るとともに老化していきます。
いいと思って落ちたら「それ見たことか」と
言われます。
くれぐれも気をつけてください。
樹上の景色は、なかなかですね。
撮影できるということは
余裕ですか。
今井 (火曜日, 03 4月 2012 19:10)
ありがとうございます。伐採は細心の注意を払っております。
自身の命はもとより、切った枝の落ち所、通行人、自転車、車両等への配慮等、神経ピリピリで下の片づけの人へ時として罵声を浴びせるほどです。
しかしどんなに注意を払おうがミスは必ずやらかします。
絶対に失敗しないよう、失敗しても「最悪」の事態にならないよう心掛けて事に当たっています。何より「後生の一大事」を心に持ち、家族には「その後」について大澤寺法務が滞らないよう常々申し伝えております。
尚、撮影はしっかりと現状「確保」して行っております。ありがとうございました。