先日、「風評被害」について論議になったとき、「風評」という言葉は日本国民に対して「失礼である」と断じた方がおられました。そんなものは無いというのか、風評を流すという悪辣な習性は我が日本人には持ち合わせていないというのか、私のような怠惰な勉強嫌いな人間に理解ができようもありませんでした。「電気を使用しているなら何も言うべきでない」とも。以後問答はストップしました。ウィトゲンシュタインの「論考」の一見出しが独り歩きしたように。(語りえぬものについては、
沈黙しなければならない)
さて、ダリウス博士の講義での一番心に残ったことは、政府の発表する放射性物質の許容できる「基準値」なるものの値についてでした。
それを定義すれば「そのくらいの数値なら今の日本人なら受け入れなさいという数値」とのことです。=「政府の都合のいい数値」だそうで専門家から言えば「基準値」は「無い」との結論でした。おそらく癌等の発病があっても「放射性物質による因果関係無し」というレベルがこの数値以下であるという論理が適用されてしまいそうです。
我らが日本政府さまがおっしゃる数値が信用ならないのですから当然に社会にウソかホントかわからないという風潮が蔓延し、「風説」なるもの当然に惹起する「致し方なき」当然の結末と思いますが・・・
「のみもの基準値」 ベクレル
アメリカ合衆国法令基準 0.111Bq/L
ドイツ ガス水道協会 0.5Bq/L
ウクライナ(セシウム137) 2Bq/L
WHO基準(ヨウ素131) 10Bq/L
WHO基準(セシウム137) 10Bq/L
ベラルーシ 10Bq/L
国際法原発排水基準値
ヨウ素131 40Bq/L
セシウム137 90Bq/L
事故後慌てて出した キリいい数字です
日本の暫定基準値(乳児) 100Bq/L
日本の暫定基準値
ヨウ素131 300Bq/L
セシウム137 200Bq/L
「たべもの基準値」も殆ど同様、まぁウクライナ、ベラルーシの基準の
10倍以上の数値でした。凄いを超えて凄すぎる。
誰のためなのでしょう?「自分」に甘いのでしょうか。
「自分」って誰?国民では無いでしょうね。
この辺も世界が日本を奇異に感じてしまう要因の一つではないでしょうか。
基準値=食べて安心、出荷して安心のワケがないよう思いました。
こういう現実があるからこそ色々なことが『信じられない』世界となってしまうのですね。
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